ピルによる血栓症が怖い!知っておきたい血栓症の初期症状や対処法は?


ピルは避妊効果が非常に高い薬ですが、あくまでも医薬品である以上副作用の心配もあるんです。
体が慣れるまでは様々な副作用が起きてしまいがちなのですが、その中でも一番注意しておきたいのが血栓症です。
血栓症は名前の通り血管の中に血栓ができてしまう病気なのですが、細い血管に出来ると血行を詰まらせ、命を落としてしまう可能性もあるとっても怖い病気です。
あまり聞かない病気なのでいまいちピンときませんが、早期発見するためにも基礎知識を付けておくことが大切です。

これって血栓症?部位別血栓症が疑われる症状

血栓症は血管の中に血の塊ができ、栓のように流れを止めてしまうことで様々な症状が現れます。
血栓はどこにでもできる可能性があるので、全身にどんな症状が現れるかを知っておくことが大切です。
比較的症状が分かりやすい部位ごとに特徴を覚えておき、いざ血栓症になってしまった時でも早期発見できるように準備しておきましょう。

お腹


お腹で血栓症が発症してしまった場合、代表的な症状としては腹痛急な便秘などが挙げられます。
血栓症は血液の流れを悪くしてしまうので、身体が正常に機能するための酸素や栄養が届かなくなってしまいます。
これによって痛みを引き起こし、腸も蠕動運動がスムーズにできなくなるだけでなく水分が届きにくくなるため、便が固くなってなかなか排出できなくなってしまうんです。


血栓症で血の塊ができると、それが血流に乗って脳にまで移動することもあります。
脳の血管は非常に細く張り巡らされていて、血栓によって簡単に詰まってしまいます。すると脳に酸素がいかなくなり、あっという間に脳の細胞が壊死して破壊されてしまいます。
脳は生命維持や体を動かすために欠かせない器官であり、破壊されると手足が痺れたりハッキリ喋れなくなる、激しい頭痛を感じるといった様々な症状が現れます。


胸に血栓ができてしまうと、まずは胸の痛みを感じます。その程度で済めば良いのですが、胸に発症した時に一番怖いのは心臓に影響が出ることです。
もし心臓に繋がる血管を詰まらせてしまった場合、心臓に酸素がいかなくなって機能が停止してしまいます。
胸の痛みを感じた場合は、このような心不全の前兆になっている可能性も高いので、見逃さずすぐに病院に行くことが大切です。

手足


正座を長時間していると足が痺れて感覚が無くなりますが、何もしていないのに同じように手足に痺れを感じた場合は、脳で血栓症が起きている可能性があります。
手足を動かすためには脳から指示が出るのですが、血栓で脳がダメージを受けるとうまく指示を出せなくなります。その結果、手足が思った通りに動かせなかったり、いつまでたっても痺れを感じたりしてしまいます。


抜歯する時に口の中に麻酔をしたことのある人は多いでしょうが、その時にうまく喋れなくなった経験はありませんか?
血栓症になると麻酔もしていないのに口がうまく動かせず、ろれつが回らなくなることがあります
これは脳梗塞の典型的な症状で、血栓によって脳の血管が詰まり、ダメージを受けていることを意味しています。


目の血管で血栓症が起きた場合、流れるはずだった血液が行き場を失って眼底部分で出血してしまうことがあります。すると目の内部が圧迫されて腫れてしまい、様々な症状が現れるようになります。
視野が狭くなったり目の痛みを感じる、視力が悪くなるといった症状が典型的ですが、これらが急激に発症した場合は血栓症を疑うようにしましょう。

その他


血栓症は、体の中でもふくらはぎや太ももなど足で発症した後に全身に血栓が移動するケースがほとんどです。
足に初期症状が現れることが最も多く、中でも浮腫みやピリピリとした痛み、歩き回ったわけでもないのに足のダルさや疲れを感じることが多いです。
見逃しやすい症状ですが、ピルを飲んでいる人はちょっとした変化にも気を配っておくようにしましょう。

ピルを飲むとどうして血栓症になりやすくなるの?


ピルの副作用として血栓症の症状が現れやすくなるのは、ピルに含まれる2種類の女性ホルモンの影響です。
ピルに含まれるエストロゲンには血液を固まらせる作用がありますし、もう一つのプロゲステロンというホルモンにはコレステロールを増やしてドロドロ血にしてしまう作用があります。
普段は2種類のホルモンがバランスをとっているので問題ないのですが、ピルによってホルモンバランスが乱れることで、血が固まって血栓ができやすい状態になってしまうんです。

血栓症のリスクを上昇させてしまう原因は?

血栓症は決して発生頻度の高い病気ではないですが、体質や生活習慣などによっては発症リスクが高まってしまいます。発症リスクがもともと高かった人がピルを飲めば、ますます発症する可能性が高くなってしまうので注意が必要です。
普段何気なくやっていることでもリスクが高くなるので、ピルを飲んでいる人はできるだけ気を付けておきましょう。

タバコを吸う人


数あるリスクの中でも一番気を付けたいのが、タバコを吸うことです。タバコは万病の元と言われていますが、血栓症に関しても無関係ではありません。
タバコを吸うと含まれている成分によって血管が縮小してしまうのですが、スペースが狭くなれば当然血栓が詰まりやすくなります。
タバコを吸う女性は吸わない女性より血栓症リスクが2倍以上に跳ね上がるので、禁煙をおすすめします。

肥満の人


肥満傾向の人ほど、血栓症のリスクが高くなることも知られています。
標準体型の女性と比べて、肥満体型の女性の場合はリクスが2倍に高まります。太っていればいるほどリスクも上がっていき、最高では約5倍も発症しやすくなります。
肥満傾向の人は血液中にコレステロールが多く、血液がドロドロしているので血の塊ができやすいためと考えられます。

アルコールや糖質を摂り過ぎな人


多少のお酒は血行を良くするので良いのですが、摂り過ぎは厳禁です。
アルコールには利尿効果があり、飲み過ぎると体内の水分が不足してしまいます。すると血液も水分不足でドロドロになり、血栓ができやすくなります。
糖質も同じで、過剰に摂取すると血液の中にある血小板が硬くなります。するとその周りに血液が固まりやすくなるので、血栓症を引き起こしてしまいます。

ストレスが多い人


私たちの血液にはフィブリンという物質が存在しており、怪我などをしたときに血液を固める役割を果たしています。
このフィブリン、実は強いストレスを感じた時に過剰反応して活発に活動するんです。怪我をした時は不安やストレスを感じやすいので、それに反応してしまうんですね。
つまり、ストレスが多い人ほどフィブリンが働き、血栓ができやすいと言えます。

同じ体勢を取り続ける人(座り姿勢・寝姿勢)


ひと昔前にエコノミークラス症候群という病気が話題になりましたが、ずっと同じ姿勢でいると同じように血栓ができやすくなってしまいます
同じ姿勢だと同じ場所の血管が圧迫されて血液が流れにくくなり、その場所で固まりやすくなります。例え広い場所で手足を伸ばして寝ていたとしても、全く動かなければ同じことなので注意が必要です。

高血圧の人


もともと高血圧気味の人は、血流の勢いが強いために血管が傷つきやすい傾向にあります。
血管はダメージを受けると自分で傷を修復しようとするのですが、その際に傷口を塞いだり再生するために周辺の血を固まらせます。
高血圧の人はあちこちの血管で同じようなことが起きるため、自然と血栓が発生する可能性が高くなると言えます。

家族に血栓症になった人がいる


これはどんな病気でもそうなのですが、家族や親せきに血栓症にかかった人がいる場合、自分もそのリスクが高いことになります。
遺伝的に血栓ができやすい体質である可能性も高いですし、家族と生活環境が似ていることも多いので発症リスクが十分にあるとも考えられます。
ピルを飲んでいないのに発症した家族がいる場合、自分はそれ以上に発症の可能性が高いと言えるので要注意です。

ピルの飲み始め3ヶ月が血栓症発症率が高いって本当?


ピルは服用期間によって、副作用の発症リスクが上下することが知られています。
身体がピルの成分や服用周期に慣れていないことが理由だと考えられますが、最初の3ヶ月間は特に注意が必要です。
血栓症の場合も、同じく最初の3ヶ月が発症リスクが高くなります。この期間は、体中に血栓症の兆候が現れていないか特に慎重にチェックすることが大切です。

年齢が上がるほど血栓症リスクも高くなる?


血栓症は、血管が老化したり傷が多くなることで発症しやすくなります。このことを考えると、年齢が上がるほど発症する可能性も高くなると言えます。
事実、19歳までの女性と比べると25歳から29歳までの女性は約2倍、40歳から44歳までの女性だと約5倍も発症リスクが高まります。ピルを飲む場合は、自分の年齢もよく考えて決めた方が良いでしょう。

ピルの種類によって血栓症リスクの確率に違いはあるの?


ピルで血栓症の発症リスクが高くなるのは、配合されている女性ホルモンのせいです。
つまり、配合されている成分量が多くなればなるほど発症しやすいと言えます。
ピルには成分の配合量によって、高用量ピルと中用量ピル、低用量ピルがあります。言うまでもなく高容量の方がリスクは高くなり、低用量の方が低くなります。
避妊目的なら低用量で十分に効果が得られるので、高容量を使わないようにしましょう。

血栓症かも…と思ったらピルを飲むのをやめて血栓症専門の病院へ


これまで述べてきたように、血栓ができてしまうと頭や手足など様々な場所に症状が現れます。
もしピルを飲み始めてから初めて経験するような症状が出た場合、すぐに血栓症を疑ってピルの服用を中止し、血栓症の専門病院へ行くことが大切です。
受診するのは循環器内科が理想ですが、内科でも構いません。
血栓症は基本的には投薬治療になりますが、脳に出来た場合などはカテーテルを挿入して直接薬を注入するなど、外科的な手術が必要になるケースもあります。

ピルを服用しながら血栓症を予防する方法

血栓症が怖いとは言っても、ピルほど高い避妊効果を発揮してくれるものはありません。
血栓症を予防しようとして妊娠してしまっては元も子もないので、ピルを服用しつつ血栓症を予防していくことが大切になります。
血栓症は比較的原因もはっきりしているので、予防がしやすいとも言えます。様々なポイントがあるので、日々の生活で心がけていきましょう。

血栓症を予防する食生活や生活習慣


血栓症は、血液がドロドロになってしまうと発症しやすくなります。
つまり、血液をサラサラにして固まりにくくさせる食生活や生活習慣を心がけると良いってことです。
決して難しいことではなく、お金がかかることでもないので気軽に実践できるのが嬉しいところです。発症リスクが高まる最初の3ヶ月だけでも、意識して取り組んでいきましょう。

水分をこまめにしっかりとる

血栓は、血液がドロドロになればなるほどできやすくなります。
ドロドロになると互いにくっつきやすくなりますし、同じ場所に長時間留まってしまうのでさらに血流を悪くしてしまいます。これを防ぐには、たっぷりと水分を摂ることが欠かせません。
水分が多ければ血液を溶かしてサラサラにすることができるので、こまめに飲むように心がけましょう。

血液をサラサラにする食事を多くとる

食品にも、血液をサラサラにする作用を持つものがたくさんあります。
代表的な玉ねぎは血液凝固を防ぐアリシンという物質が豊富に含まれています。
キノコ類にはコレステロールを下げる成分が豊富ですし、お酢に入っているクエン酸は医療現場でも利用されるほど血液凝固を防ぐ作用が高いです。
納豆に含まれるナットウキナーゼには、既に出来てしまった血栓を溶かす効果があるので積極的に摂りたいところです。
この他、青魚や緑茶などもコレステロールを下げて血液をサラサラにすることができるので、毎日の食事に取り入れていきましょう。

着圧ソックス(弾性ストッキング)を履く

血栓症の予防には、着圧ソックスを履く圧迫療法も役立ちます。
血栓が最も出来やすい足に圧力をかけることで、血液がスムーズに流れるようにサポートすることができます。血液がしっかりと流れれば塊になる暇もないので、血栓症を予防することができるんです。圧力が強過ぎれば逆効果になってしまうので、自分の足のサイズに合ったものを購入することがポイントです。

タバコを吸わない

タバコは血栓症のリスクを高めてしまう大きな原因と述べましたが、予防という面から見ても禁煙した方が安心です。
タバコは血管を収縮させてしまいますし、有害物質によって血管にダメージを与えてしまいます。どちらも血栓ができやすい状態を招いてしまうので、吸わない方が良いでしょう。禁煙でストレスがあまりにも強くなってしまう場合は、1日1本だけなど量を減らしてみてください。

ストレスをためない

ストレスをためると、血液の中にある血を固くする成分が活性化してしまいます。このため、できるだけストレスをためないようにすることが大切です。
ストレス発散には、適度な運動やリラックスできる時間を取ることが欠かせません。好きなテレビや音楽をのんびり楽しむのもおすすめですが、どうしても自分でストレスを発散できない場合はメンタルクリニックなども利用してみましょう。

血液サラサラ成分が入ったサプリメントで血栓症を予防


血液をサラサラにすることが血栓症の予防には一番役立つのですが、毎日サラサラ効果のある食材を準備するのも大変です。
仕事が忙しかったり料理が苦手でムリという場合は、同じような効果が配合されたサプリメントを利用すると良いでしょう。サプリメントなら手軽に摂取することができますし、お金もそこまで高くありません。

クリルオイル

クリルオイルというのは、オキアミというプランクトンから抽出された成分です。
オメガ3系脂肪酸やアスタキサンチン、ドコサヘキサエン酸など血液にとって良い成分をこれでもかと含んでおり、コレステロールを下げて血液をサラサラにする効果があります。
他の似たような成分と比べても、体に吸収されやすいという特徴があるためとっても効率が良いんです。比較的新しく発見された成分なのですが、その効果の高さから既に世界中で広く普及しています。

DHA・EPA

青魚に豊富に含まれる成分として、DHAやEPAというものがあります。
これはドコサヘキサエン酸とエイコサペンタエン酸というもので、オメガ3系脂肪酸としても知られています。
血行の改善に高い効果があり、動脈硬化を治療するための医薬品にも成分として配合されています。中性脂肪を引き下げる効果もあるため、特定保健用食品としても指定されています。
青魚のまま毎日食べ続けるのは難しいので、サプリメントで積極的に摂取していきたい成分です。

血栓症を予防するために行動出来るのは自分だけ!


このように、ピルを服用している間はどうしても副作用で血栓症の発症リスクが高くなってしまいます。
だからと言ってピルを止めるわけにもいかないので、これまで述べてきた血栓症の予防方法をしっかり覚えておくことが大切です。
ただ、いくら情報を知っていても、実践しなければ何の意味もありません
実際に毎日の生活に取り入れて初めて効果を得ることができるので、自分にできそうなものを選んで積極的に実践していくようにしましょう。

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